CINECHANの映画感想

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 59「ヒストリー・オブ・バイオレンス 愛と暴力の対立」(アメリカ)

<<   作成日時 : 2006/03/23 23:58   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 14 / コメント 9

苦悩は続いていく・・・
 アカデミー賞は2部門のノミネートに終わったが、批評家の評価も高かったこの作品。
 田舎町で弁護士の妻と二人の子供と幸せに暮らしていたトム・ストール。ある夜トムが働くダイナーに二人組みの強盗が入る。銃を突きつけられ、危険な状況に陥った彼はとっさの行動で強盗を射殺、店の客や友人を救う。正当防衛で街のヒーローと讃えられた彼はメディアにも取り上げられる。店も賑わうある日、フォガティという男がトムを訪ねてくる。そしてトムのことをジョーイと呼ぶ。突然の訪問者で不安に襲われる妻のエディ。執拗に付きまとうフォガティたち。そして彼は言う。「なぜ、あんなにも人を殺すのがうまいのか、ジョーイに訊いてみろ」 信頼と不安の間で揺れ動く妻の思い。果たしてトムは本当はジョーイで人を殺してきたのか?

 生まれ変わったはずの男に追いすがる過去の影。息子をも巻き込んでしまった過去。家庭のため、過去を断ち切るため彼が最後にとった行動は・・。
 鑑賞し終わった後は微妙な気持ちになった。すっきりするような作品ではない。
 ラスト、家族の食卓。妻と息子と娘。そこへ帰ってくる夫。食卓につくことがままならない夫。そこへ娘が皿を用意する。そして息子は料理の入ったボールを差し出す。妻の泣き顔とも笑顔ともとれる表情。信頼と不安との葛藤はこの先も続いていく。

 幸せだったがゆえに、襲ってきた悪夢が重過ぎる。これは問題提起の作品で、そこに解決はない。それを乗り越えようとする苦悩が続いていく、というような気がする。

監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート
於:銀座東劇
 
 

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(14件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ヒストリー・オブ・バイオレンス
本日の2本目は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 アメリカの田舎町でダイナーを営 ...続きを見る
HIROMIC WORLD
2006/03/24 00:27
ヒストリー・オブ・バイオレンス
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」A HISTORY OF VIOLENCE / ...続きを見る
映画通の部屋
2006/03/24 20:05
ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005/アメリカ=加/監督:デヴィッド・クローネンバーグ)
【吉祥寺バウスシアター】久しぶりの吉祥寺。上映時間まで井の頭公園を散策したり、心地よい時間を過ごした。しかしまぁ、桜もまだほとんどつぼみだというのに、園内は気のはやい花見客でみっしり。来週末あたりがピークかな?インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストール(ヴィゴ ...続きを見る
のら猫の日記
2006/03/29 01:02
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」罪は償うべきもの、消えはしない
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」★★★☆ ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ主演 デビッド・クローネンバーグ監督、2005年アメリカ ...続きを見る
soramove
2006/03/30 03:20
【 ヒストリー・オブ・バイオレンス 】
店に押し入った強盗を倒し街のヒーローになった男の元に、彼の過去を知る男が現れるサスペンス・ドラマ。監督はデヴィッド・クローネンバーグ。 いつものクローネンバーグ監督らしい「暴力」がテーマ。暴力描写がグロいのはファンなら承知でしょう。一見、悪を退治する... ...続きを見る
もじゃ映画メモメモ
2006/04/16 12:11
ヒストリー・オブ・バイオレンス 愛と暴力の対立
シネ・リーブル梅田 久しぶりのデビット・クローネンバーグ監督作品だ。また、摩訶不思議な緊張感のある世界を観させてもらえると楽しみにやってきた。私はエド・ハリスの大ファンでもある。重力を無視して浮き足 ...続きを見る
映画評論家人生
2006/04/18 02:10
ヒストリー・オブ・バイオレンス
 デヴィッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を観ました。 ...続きを見る
シナリオ3人娘プラス1のシナリオ・センタ...
2006/04/21 17:43
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
普通の人が一番怖い! ...続きを見る
こだわりの館blog版
2006/06/12 19:23
A History of Violence (ヒストリー・オブ・バイオレンス)
2005年10月8日鑑賞Tagline Everyone has something to hide. ストーリートム・ストールはインディアナ州の小さな町で、ダイナー(食堂)を経営する、とても家族思いの、物静かで平凡な男。ある日の夜、閉店間際のダ ...続きを見る
アリゾナ映画ログ
2006/07/26 04:40
ヒストリー・オブ・バイオレンス (A History Of Violence)
監督 デヴィッド・クローネンバーグ 主演 ヴィゴ・モーテンセン 2005年 アメリカ/カナダ映画 96分 ドラマ 採点★★★★ ジェームズ・ボンドにしろウルトラマンにしろ、完全無欠のヒーローが悪党どもをコテンパンにするのを見るのは痛快だ。相手が悪ければ悪いほど「もっと.. ...続きを見る
Subterranean サブタレイニア...
2006/09/14 10:34
映画鑑賞感想文『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
さるおです。 『A HISTORY OF VIOLENCE/ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観たよ。 監督は『NAKED LUNCH/裸のランチ』『EXISTENZ/イグジステンズ』のデヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)。 出演は帰還した王様ヴィゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)、エド・ハ.. ...続きを見る
さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー
2006/09/20 20:53
ヒストリー・オブ・バイオレンス
【A History of Violence】2005年/アメリカ 監督:デビッド・クローネンバーグ  出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート ...続きを見る
BLACK&WHITE
2006/10/14 01:38
ヒストリー・オブ・バイオレンス
 コチラの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は、「イグジステンズ」のデヴィッド・クローネンバーグ監督のR-15指定のサスペンス映画です。  タイトルの通り、結構暴力的なシーンが多いのですが、心理描写もなかなか見応えのある作品です。しつこいようだけど、「手紙.... ...続きを見る
☆彡映画鑑賞日記☆彡
2008/09/29 20:09
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観たぞ〜!
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観ましたある事件をきっかけに夫の過去を巡る黒い疑惑が浮上、平穏だった一家が暴力と罪の渦に呑み込まれていくさまを、リアルでショッキングな暴力描写とともに綴る衝撃のサスペンス・ドラマです>>『ヒストリー・オブ・バイオレンス... ...続きを見る
おきらく楽天 映画生活
2008/10/26 23:38

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
CINECHANさん、こんばんわ。
そう、すっきり感が無いですよね。誰もがなんとなく折り合いをつけてモトサヤごっこをしているようで、この家族には、このあとも問題が起きそう・・・そんな感じ。人生は変化し続けているものだから、仕方無いのかもしれませんけどね・・・。
HIROMIC WORLD
URL
2006/03/24 00:32
HIROMIC WORLDさん、こんばんは〜
すっきり感はなかったですね。いや、この先も色々苦悩は続いていくと思いますよ。そんなに簡単に「信じられる」とは言えないですからね。
CINECHAN
2006/03/24 00:46
CINECHANさん!お久しぶりな感が・・・。久々に作品かぶりましたね。私は、とっても楽しみにしていた『変態村』の鑑賞以来・・・なんだか映画鑑賞意欲がそがれてしまって。困ってしまいました(笑)
この作品、睦月的にはかなり面白かったです。ただのヒーローもの、バイオレンスものではなく、観客に考えさせる余地をつくっているあたり・・・クロー年バーグのさすがの手腕を感じました。まあ、似たような余韻を残す作品としては『ミュンヘン』もかなりの問題提起的な作品でしたが・・・あちらよりは私の肌に合っています(笑)
それにしても・・・ライブドアブログが動きません・・。今、会社からこっそりコメントしてます。会社のPCからでもアメブロにはコメント出来ちゃうってことに今日、気付きました・・・。
睦月
2006/03/24 11:18
ごめんなさい・・ずっと勘違いしてた。
ココはウェブリブログですね・・・。
睦月
2006/03/24 12:12
CINECHANさん、こんにちわ。
Tb&コメントありがとうございました。
随分とすっきりサッパリしていた印象の作品でしたね。
ラストは観客に委ねる終わり方で、コレはコレで結構好きでした。
それにしても、この作品は記事が書き辛かったです。色々と感じたところがラストにかけてだったので、ネタバレしないように気を遣っていたら書く事が無くなってしまって(苦笑)。こういう事もあるんですね。
隣の評論家
URL
2006/03/24 20:10
睦月さん、こんばんは。
確かに久しぶりのような気がします。この作品も観ることは決めていたんですが、如何せん近場では1館しか上映していなかったもので時間がなかなか。
余韻を残した、考えさせる映画でしたね。ラストシーンの後どうなっていくのやら。バイオレンス的にも面白い作品でしたが。
先ほど「カリスマ映画論」を開こうとしたら「見つかりません」になってしまいました。ウェブリブログも動きが悪いので、どちらがどうやら・・・
CINECHAN
2006/03/25 00:44
隣の評論家さん、コメントありがとうございます。
激しいシーンもあれども淡々とした展開ではありましたね。まあこのラスト、私も嫌いではありませんが。
この作品に限らず、私はいつもどこまで書けばいいのか悩んでますが・・・
CINECHAN
2006/03/25 00:49
こんにちは、CINECHANさん。
TB&コメントありがとうございます。
じぶんはクローネンバーグ監督が好きなので、オープニングからゾクゾクしました。
余韻を残すラスト、家族の食卓シーンも意味ありげで好きです。
もじゃ
2006/04/16 21:13
もじゃさん、コメントありがとうございます。
クローネンバーグ作品って気にして観たことがないのですが、多分何本かは観ているんでしょう。彼の作品にしては大人しい感があるような意見もあったようですが。
ラストのシーンは余韻が残りましたね。
CINECHAN
2006/04/17 01:59

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文